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「コーディングはしないけれど、ITのことはひととおりわかる」。事業会社の情報システム部門・IT部門・ITコンサル・DX推進担当・PMOとして培ってきた経験は、実は転職市場で高く評価されうる強みです。
ただしその価値を正しく引き出せるかどうかは、転職エージェント選びで大きく変わります。世の中の転職エージェント紹介は「エンジニア向け」か「完全未経験向け」のどちらかに寄りがちで、その中間にいる私たちに合った情報整理はまだ十分ではありません。
この記事では、事業会社でIT・DX推進の実務に携わってきた運営者が、IT×ビジネス人材の目線で主要5社(doda・リクルートエージェント・アクシスコンサルティング・Geekly・マイナビIT AGENT)を比較します。
目的別にどのエージェントを選べばよいか、まず結論から知りたい方は「目次」から該当箇所へどうぞ。
※本記事の各社紹介は公式サイト・公開情報の調査に基づいています(各社への登録・利用経験に基づく体験談ではありません)。選び方の視点部分は、運営者が事業会社の発注担当としてベンダ・エージェント対応をしてきた経験に基づいています。
市場価値の高いIT×ビジネス人材だからこそ、転職エージェントは慎重に選びたい
事業会社でIT・DX推進の実務を担ってきた経験は、コーディングができるかどうかとは別の軸で、転職市場において十分に評価されうる強みです。発注・要件定義・ベンダ管理・経営層への橋渡しといった実務は、事業会社側の実態を理解した即戦力人材としての価値そのものだと考えられます。
この価値を転職活動で正しく引き出せるかどうかは、実はエージェント選びで大きく変わります。事業会社の発注担当として社外のベンダーや外部人材と接してきた中で強く感じてきたのは、相手が「こちらの立場や強みを正しく理解しているか」によって、話の噛み合い方がまったく変わる、ということでした。
転職エージェントも同じ構造で、同じ経歴でも担当者の理解度次第で評価のされ方が大きく変わります。
転職エージェントを見極める3つの視点
以下の3つの視点は、事業会社の発注担当として外部パートナーを評価する際に大事にしてきたこと、そして事業会社のDX推進を共に支援してくれるパートナーとして大事にしたい条件です。
転職エージェント選びにも、同じ視点を応用できると考えています。
視点1:IT×ビジネス人材としての経験をどう評価してくれるか
初回面談で、経歴のどこに注目してくれるか。「発注・要件定義・ベンダ管理・経営層への説明」といった実務経験を具体的に深掘りして聞いてくれるかどうかは、エージェントの経歴理解度を測る分かりやすい指標になりそうです。
視点2:コンサル・DX・PMO等のポジションを紹介できるか
エンジニア向け求人だけでなく、コンサルティングファームのPMO・DX推進部門・事業会社の企画職といった、事業会社側の実務経験が活きるポジションをどれだけ引き出しとして持っているかも重要な視点です。
視点3:年収交渉・経験の言語化をどこまで支援してくれるか
「発注担当としてのベンダマネジメント経験」「経営層への説明経験」は、実はものすごく貴重なスキルであるにもかかわらず、そのままでは職務経歴書に書きにくい経験でもあります。これを企業に伝わる言葉に言語化し、年収交渉の材料にできるかどうかは、エージェントの実務理解度が表れやすいポイントだと考えられます。
【目的別】あなたに合う転職エージェントはどれか
まずは目的別の結論から紹介します。詳しい各社の特徴は次の比較表・詳細解説で解説します。
総合力で幅広く探したいなら → doda・リクルートエージェント
求人数の多さ・総合力を重視するなら、業界最大級の求人を持つdoda・リクルートエージェントが候補になります。どのポジションに転職すべきかまだ固まっていない段階でも、幅広い選択肢の中から検討できます。
ITコンサル・DX転身を狙うなら → アクシスコンサルティング
戦略・IT系のコンサルティングファームへの転身を具体的に考えているなら、コンサル業界特化型のアクシスコンサルティング(現AXIS Agent)が有力です。詳しくはアクシスコンサルティングの評判・口コミを徹底解説で解説しています。
IT・Web業界特化で探したいなら → Geekly・マイナビIT AGENT
IT・Web業界の求人に強いGeekly・マイナビIT AGENTも候補です。ただし後述のとおり、両社とも主軸はエンジニア求人であるため、「非エンジニアのIT×ビジネス人材」としてどう扱われるかは事前に確認しておきたいポイントです。
年収交渉を重視するなら → doda・リクルートエージェント
大手総合型のdoda・リクルートエージェントは、業界内での取引実績や交渉ノウハウの蓄積が厚く、年収交渉力の面でも安定した選択肢と考えられます。
IT×ビジネス人材向け転職エージェント比較表(5社)
| 比較項目 | doda | リクルートエージェント | アクシスコンサルティング | Geekly | マイナビIT AGENT |
|---|---|---|---|---|---|
| IT×ビジネス人材への専門性 | ○(総合型・IT区分あり) | ○(総合型・IT区分あり) | ◎(コンサル特化) | △〜○(IT/Web特化だがエンジニア中心) | △(IT特化だが若手エンジニア中心) |
| 求人の質(上流・管理職案件) | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| 面談サポートの充実度 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
| 非公開求人の豊富さ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| 年収交渉力 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
doda ー総合力で幅広く探したい人向け
特徴:dodaはパーソルキャリアが運営する総合型転職エージェントで、公開求人・非公開求人を合わせて業界トップクラスの求人数を持つとされています(出典:doda公式サイト)。エージェントサービスでは、キャリア相談から書類添削・模擬面接まで一貫したサポートが受けられます。
こんな人におすすめ:
- まだ転職の方向性が固まっておらず、幅広い選択肢から検討したい人
- ITコンサル・DX推進以外の可能性も含めて情報収集したい人
リクルートエージェント ー求人数の多さを活かす
特徴:1977年に人材紹介事業を開始したリクルートエージェントは、業界最大手の転職エージェントです。
専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から条件交渉までを一貫してサポートし、独自システム「Personal Desktop」による求人管理機能も提供されています(出典:リクルートエージェント公式サイト、リクルートホールディングス沿革資料)。
こんな人におすすめ:
- とにかく多くの求人の中から比較検討したい人
- 大手企業ならではの交渉力・実績を重視したい人
アクシスコンサルティング ーITコンサル・DX転身に強い
特徴:アクシスコンサルティング(現AXIS Agent)は、コンサル業界に特化した老舗の転職支援サービスです。戦略系・IT系・総合系など幅広いコンサルティングファームとのネットワークを持ち、事業会社出身者やITエンジニアのコンサル転身支援に定評があります。
詳細な評判・口コミは既存記事アクシスコンサルティング(現AXIS Agent)の評判・口コミを徹底解説で詳しく解説しています。
こんな人におすすめ:
- 事業会社IT部門・DX推進担当からコンサルへのキャリアチェンジを考えている人
- 「発注・PJT運営・経営層への説明を担い、事業側からシステムを動かしてきた」経験を強みにしたい人
Geekly ーIT・Web業界特化、非エンジニアの案件はあるか
特徴:Geekly(ギークリー)はIT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントで、公開求人数は3万件を超える規模とされています(出典:Geekly公式サイト・各種転職メディア)。IT職種に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍しています。
ただし主軸はエンジニア・クリエイター向け求人であるため、「非エンジニアのIT×ビジネス人材」向けの案件がどの程度あるかは、登録後の面談で具体的に確認するのがよさそうです。事業会社のDX部門・SaaS企業のカスタマーサクセス等、非エンジニア求人も一定数扱われているとみられます。
こんな人におすすめ:
- IT・Web業界内でのポジションを幅広く検討したい人
- スピーディーな選考を希望する人(内定までの平均日数が短い傾向にあるとされています)
マイナビIT AGENT ーIT特化の安定感
特徴:マイナビIT AGENTは株式会社マイナビが運営するIT・Web業界特化型の転職エージェントです。20代〜30代前半の若手層や、実務経験の少ないエンジニアへのサポートに強みがあるとされています(出典:マイナビIT AGENT公式サイト・各種転職メディア)。
こんな人におすすめ:
- 20代でIT業界でのキャリアをこれから積み上げていきたい人
- IT・Web業界に特化したサポートを重視したい人(ITコンサル・DX推進の実務経験者は、まず他社での面談も合わせて検討することをおすすめします)
まとめ ー複数登録で比較検討を
IT×ビジネス人材が転職エージェントを選ぶときは、「知名度」よりも「自分の経歴をどう評価してくれるか」を基準にするのがよさそうです。
各社の詳しい評判・口コミは、今後個別記事で順次公開していく予定です。公開次第、本記事からもリンクを追加します。
